永代樹木葬ってどんなお墓?

永代樹木葬とは、墓地の承継者が居なくても利用でき、管理が非常に楽で利用者様の負担が少ないお墓のこと。
墓地・霊園によりますが、宗旨・宗派に関係なく誰でも利用することができる場所が多いです。

寺院が永代に亘り責任を持って管理・供養をしてくれるため、安心して利用することができます。
「自分が亡くなってから後継者に迷惑をかけたくない」と考える方が増えている近年。
特に60代〜70代の世代で、生前にご契約いただくお客様が増加しているんです。

そんな利用者の増加に伴い、永代樹木葬も増えてきました。
しかし、大きさやデザイン、仕様は様々で、一般の方には分かりにくいのが現状。
そこで以下に、大まかなタイプをご紹介していきます。

永代供養墓の種類

合祀タイプ

様々な方の遺骨と一緒に埋葬されるお墓

仏像・石碑・シンボル的なモニュメントなどの下に巨大なカロート(納骨桝)を設け、そこに他人の方々と一緒に埋葬されるタイプです。

こんな方におすすめ

供養方法の中では最も安価なため、費用は抑えながらも供養はしっかりしたいという方におすすめです。

注意事項

・一度埋葬すると遺骨の取り出しは不可能となります。
・他の方の遺骨と一緒にされることに抵抗がある方や、個別でしっかりと供養したい方には不向きです。

個別永代タイプ

個人・夫婦・家族用など区画があるお墓

個人用・夫婦用・家族用など、納骨人数に合わせた区画の大きさが設定してあります。仕切りで区切られた独立式の納骨室があり、石碑や石のプレートも個別で設置されており、ロッカー形式のものもあります。

こんな方におすすめ

他の方と遺骨が混ざることがなくご利用いただけるので、合祀タイプに抵抗がある方におすすめです。

注意事項

使用期間が定められているものが多くなっています。一般的に期間満了後は、合祀の方へ移しそちらで永代供養する流れとなります。

樹木葬の種類

多くの方と共に埋葬

樹木(シンボルツリー)の周りに穴を掘り、そこへ多くの人と共に埋葬していくタイプ。

木の周りへ個別に埋葬

樹木(シンボルツリー)の周りに納骨桝と石碑を設け、個別で埋葬していくタイプ。

個別に木を植えて埋葬

個別に遺骨を埋葬した上へ、それぞれ樹木を植えるタイプ。

美しい緑と共に埋葬

囲いを作り内側に納骨桝と石碑を設け、その周りに芝・玉竜・苔などを植えるタイプ。

個性あふれる埋葬

洋風な石碑の周りを、樹木や草花で華やかに植栽したタイプ。

永代樹木葬の選び方4つのポイント

POINT 01
永代樹木葬としてしっかり整備されているかを確認

選ぼうとしている場所は、永代樹木葬としてしっかり整備されているか確認しましょう。
需要の高さゆえに、予算を抑えて簡素な造りにし、見合わない価格の場合もあるためです。

他の一般のお墓の並びの中で、空いている区画を使っているような場合は注意が必要です。

永代に亘り御供養していく場所ですから、しっかりと整備されていることを、まずは確認しましょう。

POINT 02
料金体系の確認と期限は必ず確認

料金体系や期限は、最も気になるポイントの1つでしょう。料金は各霊園によって様々で、料金システムも千差万別です。確認する際は、下記4つの内容に注意しましょう。

①契約時の総額
②追加料金の発生有無(管理費、護持会費、更新料など)
③納骨可能な人数
(規定人数以上の納骨で追加料金が発生する場合有)
④使用期限と期限のカウント方法
(契約から○年、最終納骨日から○年など)

POINT 03
しっかりとした料金内訳書を発行してくれるか確認

「一括でコミコミ価格〇〇万円」などは、分かりやすくて楽に感じてしまいます。しかし、価格の内訳には様々な項目(墓地使用料・管理費・永代供養料など)があり、宗教法人による運営が大半。中には、非課税区分と課税区分に分かれる項目もあります。

内訳を明示して納めるべき税は納め、適切な会計がされているかを確認するようにしましょう。

また、料金内訳書も大切ですが、しっかりとした契約書を交わすことも忘れてはいけません。墓地墓所として永代に亘り使用していくための重要な契約だからです。お寺との口約束だけでなく、契約書を交わしてもらえることも、将来に揉めごとを残さないために必要となります。

POINT 04
永代樹木葬の管理体制を確認

広大な墓地・墓所の場合、寺院単独で維持管理していくのは、容易ではありません。
サポート企業と連携しながら、健全な墓地運営がなされているかを確認しましょう。